社長挨拶・理念

挨拶

 今、広告業界は大きく様変わりをしています。一昔前であれば、早い・安い・きれいというのが会社の特色として打ち出せました。しかしインターネットが普及した現在、早い・安い・きれいは、どの印刷会社に依頼をしても当たり前、その上更にお客様のご要望にお答えすべく提案が必要とされています。
 私達は、常にお客様が求められるご要望にお答えすべく「提案」を大切に営業しておりますが、その根底にある「気配り」も忘れてはならないと考えています。
 人と人との繋がりを大切にし、そのコミュニケーションの中からお客様が本当に望まれている事はなにか?という答えを見つけ、それを形にしていく・・
 環境対策印刷工場として最新鋭設備を整える当社に、「かゆいところに手の届くお手伝い」をさせてください。

代表取締役社長 端晶弘

企業理念

地球環境に配慮した先端的なサービスとしての印刷物の提供により、全ての顧客だけでなくハタ技研社員の満足度を向上させる事で、社会から信頼される企業となる。

社訓

ハタ技研社員一人一人が営業マンである事を自覚して行動する。
整理整頓が更なる品質向上への第一歩。

小回りの良さとサービスで存在感を発揮 〜週刊帝国ニュース東京多摩版〜

 地域に密着し、広告代理とプランナーも兼ね備えた印刷業者、それが ハタ技術研究社だ。業界環境が日増しに厳しさを増し、このままでは価格競争に呑み込まれることは必至と感じた先代社長の下で、同社は“企画もできる印刷屋”を目指し、大企業が相手にしない中小企業にも小回りを効かせて対応し、広告企画やデザインから印刷、出版、製本、配送を一貫体制で手がけている。

 ユーザーが折り込み広告を出そうと考えた場合、広告のデザインを広告会社へ依頼し、出来上がった原稿を印刷業者に注文と、各工程をバラバラに発注することは多いが、各社への連絡の手間や納期、コストに加え、“地図を追加したい、写真を載せたい”など新たな注文があると、その都度コス達が難しい表現もダイレクトに伝えることができることで、スケジュールもコストも削減できることが同社最大の長所となっている。「顧客の要求やニーズに対し、すばやく正確に対応できることがアドバンテージになっている」と端晶弘社長も自信を持つ。トが上乗せされ、時間も余計にかかってしまう。同一企業で手がければ工程間の受け渡しや意思疎通がスムーズで、色合いなど伝えることが出来ることでスケジュールもコストも削減できることが同社最大の長所となっている。「顧客の要求やニーズに対し、すばやく正確に対応できる事がアドバンテージになっている」と端晶弘社長も自信を持つ。

 その反面、顧客には印刷はどこがやっても同じと考える人も多く、それ以前にチラシという宣伝方法自体に効果が薄いと考える人も多い。そこで“どうすれば消費者の目にとまるか”をアドバイスするなど独自のサービスでリピーターを増やすことを心がけている。「“安い”と書くだけじゃダメですと助言をし、効果的な広告を企画しています」(同氏)
 印刷技術は日進月歩で、機械劣化ではなく技術劣化によって設備投資が必要な業界。「最新鋭の設備を持つのが前提条件となるなかで、投資に見合う利益を上げるためには、ますます企画力・提案力が重要になる」と同氏は語る。
 また同社は、平台印刷機とオフセット輪転機が両方稼働しており、この二刀流が小ロット印刷にも対応し、コストと効率の両面でメリットを生んでいる。大型機しか所有していない同業者から外注依頼が来るなどユーザーだけでなく、同業者にも小回りが効くのが自慢だ。

 印刷業界では特殊印刷を売りにする業者は多いが、高コスト印刷は中小企業などへのニーズは多くない。「最新技術や流行を押し付けても、コストは高く、客はそこまでを求めていないことも多い。当社では顧客ニーズを敏感に察知し、企画内容を売りにしています」自分の売りたいものを薦めるのではなく、顧客のニーズに合うサービスを提供できる会社こそが真に地域に密着できるということを同社は実証しているのかもしれない。

 

サクライ菊全機で劇的効果 〜「プリテックステージニュース」〜

  株式会社ハタ技術研究社(端 晶弘社長/東京都羽村市)は、今年11月、桜井グラフィックシステムズの水なし印刷仕様の菊全判4色機「OLIVER 496SD」を導入し、劇的な生産性向上とコスト削減を達成している。

 同社は昭和四十七年に創業した印刷会社。技術研究社≠ニいう社名は創業者で先代の端功一氏が「技術力を売り物にした印刷会社を目指す」との想いから付けられた。その理念は現社長の端晶弘氏に受け継がれている。  環境印刷への取り組みは早かった。2007年、アグフアの現像レスCTP「アズーラ」を導入し、翌年に環境保護印刷推進協議会の「クリオネマーク」を取得。2009年に水なし印刷の認証マークである「バタフライマーク」を追加し、2010年にはカーボンフットプリントに取り組み始めた。

 2011年には現在の羽村市に本社・工場を移転。生産環境を整備し、環境にやさしく高い品質の印刷製品を届けている。移転と同時に、水なし印刷仕様の四六半裁4色機を導入し、その後、増設して、四六半裁4色機2台、菊半裁4色機1台が稼動してきた。

 同社では「アズーラ」で水を徹底的に絞って印刷するため、紙面乾燥が早い。5〜10分で断裁工程に移すことができるほどで、四六半裁機2台でそれぞれ表裏のプレートを設置し、同時に印刷して反転した用紙をそれぞれ異なる機械で表裏を印刷。これによりチラシの生産性を上げていた。

 移転した当時は、B3判オフ輪機の導入を検討するなど、「チラシの需要がそれなりにあった」(端社長)。しかし、2015年の段階でチラシの売上は10%を切り、移転の時に比べて3分の1に減少。反対に増えたのがA列のパンフレット・マニュアルのページ物やカタログだった。中綴じ、無線綴じと製本設備を揃え、ワンストップで対応できる利便性からページ物の需要が増えてきたのである。

 「B列の需要が減ってきて、このまま四六判の機械でいけるのか疑問に思っていた。菊全判機の導入はイニシャルコストの面で導入が難しいと考えていたが、今年の初頭に桜井グラフィックシステムズに相談したところ、政府系金融機関の制度融資を紹介してもらうなど、親身になって対応してもらった」(端社長)

 敷居が高く感じていた菊全判機の効果は思った以上だった。  版数が減り、印刷時間は半分。用紙の調達面でも今まで半裁に断裁して届けてもらっていたが、月々50〜60万円かかっていた用紙の断裁費がなくなった。外注に出していた全判の業務が内製化されることで付加価値が向上。外注の際の往復運賃も劇的に減った。

 端社長は繰り返す。  「それだけ費用が節約できれば菊全判機の導入は可能と判断した。面付作業にしても半裁に比べて作業は約2分の1。外注の分を取り込んでも80%の力で処理ができている。オペレータの連携や製本工程の改善を進めればもっと伸び代がある。半裁機の2倍どころか2.5倍から3倍の生産性の感覚。導入した意味をすごく感じている」

 機種の選定に当たっては、桜井グラフィックシステムズへの信頼が大きかった。これまで同社の印刷機を設備してきたが、機械の性能に加えて、対応の速さへの評価は高い。立ち上がりは早く、3日で設置完了し、本稼働に移れた。オペレータは現在1.5人体制で、印刷機の扱いも同じメーカーの機械だけに戸惑うことがなかった。今後、動きになれてくればさらなる生産性が向上してくる。

 導入して1ヵ月。すでに目に見える効果が表れている。四六半裁機が設置してあったスペースには今後、製本設備の拡充などを見据えているという。

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出典:「ニュープリンティング刊 プリテックステージニュース  2015年12月5日号掲載」